歳寒三友
さいかんさんゆう
画題
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解説
画題辞典
松竹梅の図を以て歳寒三友と称す。時に或は梅、水仙、竹を以て斯く称するものあり、南宗画家の好んで画く所なり、古今その図多く、殆んど挙ぐるに暇あらず。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
梅、松、竹を歳寒三友といふこと、『月令広義』にも見えてゐる、総て霜雪に耐ゆるを以ての称である、なほ高士奇の『金鰲退食筆記』には
五竜亭旧為太素殿、創于明天順年、在太液池西南、向後有草亭、画松竹梅上、曰歳寒。
又、唐の李邕が題画の詩に
対雪寒窩酌酒、敲氷暖閤烹茶、酔裏呼童展画、笑題松竹梅花。
とあるから、松竹梅を歳寒三友として描いたこと唐の時代からと思はれるが、普通明の鄭彦が最初といふ。古来その作多く枚挙に遑もないが、二三列挙する。
渡辺崋山筆 三河、広中氏旧蔵
田能村竹田筆 『歳寒三友双鶴図』 松本双軒庵旧蔵
山本梅逸筆 『歳寒三友群鶴図』 小坂氏旧蔵
松村呉春筆 『三幅対』 藤田男爵家旧蔵
菅井梅関筆 双軒庵旧蔵
荒木十畝筆 第四回文展出品
西沢笛畝筆 『松竹梅』 第七回帝展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)