加茂競馬
かものけいば
画題
画像(Open)
解説
画題辞典
賀茂の競馬は、毎年五月洛外上賀茂社境内馬場にて行わるる競馬なり。堀河天皇の寛治七年より始められ、一時中絶せるも、徳川氏再興し、爾来今に連続する盛儀なり。騎士二十人、裲襠に耳蔽付の冠を戴き、左方は赤袍を着し、右方に黒袍を著し、境内を駛走して勝敗を争ふ。判者は念人という、馬場の左右の録所に坐し、赤、黒の扇を以てくの勝負を示す、観覧者亦多し。葵祭と共に古来屡々画かるゝ所たり。
久隅守景の筆(秋元子爵所蔵)、又良績及原在中等画く所あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)