峨眉山
がびさん
画題
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解説
画題辞典
峨眉山は、支那四川省嘉定府峨眉県の西北にあり、高さ一万五千尺。大峨、二峨、三峨、四峨の四峯より成り、その二峯相対峙して宛然娥眉の如し。就中大峨最も挺峻、雲霄を摩して群山を俯瞰し、三峨の勝を兼有す。絶頂を金頂といい、仏光、仏燈の二大奇観あり、仏典に、本山は、普賢菩薩示現の霊跡と説く所にして、五臺普陀と共に、支那に於ける三大仏地と称せらるゝ所なり。図せらるゝ所、古来多し。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
支那四川省嘉定府の西にある、高さ一万二千尺、古来普賢菩薩示現の霊場とせられ、文殊の五台山、観音の普陀山と共に支那三山の一に数へられる、北宋の頃から山中に寺院の建立が行はれ、現に頂上に至るまで十数寺の寺院がある。
峨眉大山在嘉州峨眉県西七里、両山相対、望之如峨眉中峨眉在県東南二十里、蜀都賦抗峨眉之重阻。 (十道山川考)
峨眉山月歌 李太白
峨眉山月半輪秋、影入平羌江水流、夜発清渓向三峡、思君不見下渝州。
峨眉山を画いたものに左の作がある。
岡本豊彦筆 東京松沢家旧蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)