大星由良之助
おおぼしゆらのすけ
画題
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解説
画題辞典
赤穂事件を脚色せる戯曲「假名手本忠臣蔵」の主人公にして、大石内蔵介に相当するものなり、江戸時代に於て忠臣蔵の芝居の、劇界の独参湯とまで呼ばれて、非常に獣迎せられしだけあつて、大石がことも、大石内蔵介なる実名を以てするよりも、此大星由良之助なる芝居に於ける名を以て多く世に称せられたる傾あり、随つて芝居絵は素より、浮世絵等には此名を以て画かれたるもの多しとす。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
竹田出雲並木千柳三好松洛の三人により赤穂義士復讐を脚色された『仮名手本忠臣蔵』に於ける大石良雄の仮名、蓋し当時憚る処あつて時代を足利に取り、名は悉く変名仮名を以てした、大星由良之助の如きその一で、当時此の劇非常に行はれたので、自然人口に膾炙され、従つて劇画等に此名を以て描かるゝもの極めて多い。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)