養由基
ようゆうき
画題
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解説
画題辞典
養山基、楚の荘王の時の人、叔敖が小卒なり、善く射る神の如し、百歩にして柳葉を射るに、百発百中すといふ、共王の時殿前大将軍を拝す、由基の軍前に出づるや、之に邀ふもの生きて歸るなしといふ、神射将軍の名なり、由基猿を射るの図は宮中挍書殿に画かれて其名高し。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
支那戦国時代、楚の共王の臣で、弓術を善くして名あり、百歩の外に柳葉を射て百発百中したといふ、楚王白猿を畜つてゐた、王が之を射やうとすると、矢を折つて戯る、乃ち由基をして射せしめた、すると矢のまだ弦を離れぬのに猿は柱を擁して号泣したといふ。
楚大夫、善射、去柳葉百歩射之、百発百中晋楚戦於鄢陵、由基蹲甲而射、徹七札焉。 (中国人名大辞典)
之を描ける作
狩野探幽筆 秋元子爵家旧蔵
狩野探道筆 日本美術協会出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)