八大神将
はちだいしんしょう
画題
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解説
画題辞典
仏法守護の善神にして、経蔵中に奉安するを以て例となす。大蔵経の法輪を転ぜしめんが為めなり。釈門正統記には密迹金剛を一体となし、烏傷将軍、梵天、帝釈及四天王を以て八大神将とす。又一説には保境将軍を除き密迹と金剛を二躯となす。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
密迹金剛力士を二躯に分ち、これに梵天と帝釈と四天王とを合せたもの、梵天は色界の天王、帝釈は三十三天の主、四天王は持国天、増長天、広目天、多聞天で、欲界最初の天、須弥の半腹に居して世を護り正法を護持する天、密迹金剛は、また金剛力士或は金剛夜叉とも称し手に金剛宝杵を取つて法を護る、或は密迹金剛を二体に分たずして烏傷将軍を加へ以て八大神将となすともいふ、我が国では仏寺経蔵中に比の像を安んず、これ仏法を護持せしめるためといふ。 (仏教辞林)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)