鵞鳥
がちょう
画題
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解説
東洋画題綜覧
家禽の一種で、之は野生の雁を飼ひ馴らしたものであるといふ、日本には弘仁天皇の十一年五月新羅人李長行等が伝へたこと『日本後紀』に載せられてゐる、王羲之、之を愛したこと有名である。
おうぎし「王羲之」の項参照。
鵞鳥を画いた作としては、渡辺崋山の『秋卉鵞鳥図』が有名であり、銭舜挙にも『白鵞図』があり、琴川銭恩にも『柳蓮白鵞』がある、近く左の諸作がある。
木島桜谷筆 『遅日』 第七回帝展出品
梅崎朱雀筆 『双鵞』 同
広瀬東畝筆 『池畔』 第八回帝展出品
田中案山子筆 『水辺』 第十九回院展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)