遊刃有余地
ゆうじんよちあり
画題
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解説
東洋画題綜覧
『荘子』養生篇にある語、事を処するに悠々迫らず、宜しきを得るの意、老庖丁が文恵君のために牛を解く時、文恵君との問答がそれである、曰く
庖丁、為文恵君解牛、肩之所倚、膝之所踦砉然嚮然奏刀騞然莫不中音、合於桑林之舞乃中経音之会、文恵君曰、譆善哉技蓋至此乎、庖丁釈刀対曰、臣之所好者道也、進乎技矣(中略)今臣之刀十九年矣、所解数千牛矣、而刀刃若新発於硎、彼節者有閒、而刀刃者無厚、以無厚入有閒、恢々乎其於遊刃必有余地矣、而見以十九年而刀刃若新発於硎。
これを画いたものに横山大観の作がある。(日本美術院再興第一回展出品)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)