阿呼詠詩
あこえいし
画題
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解説
東洋画題綜覧
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
阿呼は菅公の幼名、十一歳にして月前の梅を詠じた逸事で、大和絵の好画題としてよく画かれる。
さる程に生年十一歳になり給けるに相公こころみに詩作り給ひて、人やとのたまひければ詞もわかぬに
月耀如晴雪、梅花似照星、可憐金鏡転、庭上玉房馨。
とぞつくりまし/\ける、十三四になり給ひては相公の才智にも殆すぐれたまひて天下にならぶ人なくおはしましけり。 (荏柄天神縁起)
阿呼詠詩を画ける作
安田靫彦筆 昭和十三年某展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)