甜瓜
まくわうり
画題
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解説
東洋画題綜覧
甜瓜は真桑瓜とも書く、美濃国真桑村の産が味よく名高いからである、併し此の瓜は昔から支那で栽培され古く日本に渡来したもので、唯に『瓜』と呼ばれてゐるものは大抵此の甜瓜をさしてゐるやうである、『香瓜』又は『捻青瓜』の異名がある、枕のやうな形で、色も面白いのでよく絵画にも描かれる。
李迪筆 『瓜虫図』 島津公爵家旧蔵
銭舜挙筆 『群鼠喰瓜』 所蔵者不明
無款 『瓜虫図』 石川確治氏蔵
山田道安筆 『瓜蟷螂図』 松浦伯爵家旧蔵
土田麦僊筆 『瓜図』 昭和六年七絃会出品
郷倉千靱筆 『瓜図』 個人展覧会出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)