虹
にじ
画題
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解説
東洋画題綜覧
虹は雨の前後、或は瀑布の附近等で、特に大気中に微細な水滴が浮遊してゐる際、太陽の光線が投射し其の反射するに当り分散するによつて生ずる現象、紅色から菫色へ、菫色から紅へ、その間をつなぐ白、黄藍橙色、とり/゙\に美しく、朝は西に、夕ベは東に、半円を大きく描いて架かる、時に二重になつて一層の美しさを見ることもある、支那では蝃蝀といふ。
伊香保ろのやさかの堰塞に立つ虹のあらはるまでにさねをさねてば 万葉集
虹を描いた作
川合玉堂筆 『雨後』 第七回帝展出品
小泉勝爾筆 『霽光』 第十五回帝展出品
磯部草丘筆 『虹』 第十四回帝展出品
入江波光筆 『虹』 図画創作協会出品
上村松園筆 『虹を見る』 泰国日本美術展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)