風雨山水
ふううさんすい
画題
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解説
画題辞典
風強く雨荒み、天地惨憺の景色を図したるもの、即ち風雨山水なり、古今名家の作少しとぜす。馬遠筆風雨山水(岩崎男爵所蔵)夏珪筆風雨山水(川崎正蔵氏所蔵)に支那画の尤にして雪村筆風雨山水(佐竹候爵所蔵)は小點ながら雪村が気魄を観るべし、古来名物として名高きものなり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
夏から秋にかけて、風強く雨凄しく樹木は梢を嬲られて木の葉飛び、河海は波荒れて舟木の葉の如く弄ばる、山水画として亦好画題たるを失はぬ、これには左の名作がある。
夏珪筆 川崎男爵家旧蔵
雪村筆 小倉のぶ氏蔵
徽宗皇帝筆 久遠寺蔵
渡辺崋山筆 小野光景氏蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
さんすいが「山水画」の項を見よ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)