綱敷天神
つなしきてんじん
画題
画像(Open)
解説
画題辞典
菅公太宰府に謫せられし時筑紫袖の湊に上陸す、折しも敷物なかりしより俚人海人の船綱を束ねて円座とし、公に参らす、是れ縄敷天神の称ある所以なり、忿怒の相を表はすを常とす、遺跡と伝ふるもの福岡市にあり。
網敷天神像(北野神社所蔵)、同(前田侯爵所蔵)、武田逍逢軒筆(松平伯爵所蔵)、民間通俗の作亦甚だ多し。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
配流の菅公を画いたもので、菅公が綱もて作つた円座に坐するところ、俗称ではあるが広く行はれてゐる。
狩野元信筆 紀州徳川家旧蔵
武田逍遥軒筆 松平伯爵家蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
かんこう「菅公」の項を見よ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)