嗣信最後
つぎのぶさいご
画題
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解説
画題辞典
佐藤嗣信、三郎兵術と称す、陸奥の人信夫荘司元治の子にしで忠信の兄なり、源義経、陸奥下向の折之に仕ふ、屋島の役、平軍の強将能登守教経、勁弓長矢を以て頻りに義経を窺ふ、義経麾下の勇士馬前に立ちて之を遮り、其の矢に当りて死す、嗣信亦弓手の肩より射抜かれて遂に起たず、其時義経手を取りて慰諭するに、嗣信顔を上げ「源平の戦に奥州の佐藤三郎兵衛嗣信といいけんもの、主の御命にかはりて討たれたりとて、末代までの物語に申されんこそ今生の面目、冥土の思出に候」と称へて死せりとなり、年二十八、是れ嗣信最後として世に知らる、議曲の接待はその物語を叙せるものなり、
下村観山大画面の図あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)