対牛弾琴
たいぎゅうだんきん
画題
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解説
画題辞典
牛に対し琴を弾するの図なり、祖庭事苑に曰く「魯の賢士公明儀牛に対し琴を弾じ、清角の操を弄す、牛食ふこと故の加し、牛の聞かざるにあらず、耳に合はざるなり、転じて蚊虻の声乳犢の鳴を為す、牛即ち尾を掉かし、躞蹄し、耳を振ひて而して聴く、意に合ふの故なり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
牛に対して琴を弾ずるの図、愚人に対して道理を説いても了解されないといふ意、出処は『祖庭事苑』である曰く、
魯賢士公明儀、対牛弾琴、弄清角之操、牛食如故、非牛不聞、不合耳也、転為蚊虻之声、乳犢之鳴、乃掉尾☆(足偏+なべぶた+變)啼、奮耳而聴、合意故也。
これを画いたもの故湯田玉水の大作あり。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
うし「牛」の項を見よ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)