四季花卉
しきかき
画題
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解説
画題辞典
四季の草花を一図の中に適当に配合して画きたるものを四季花卉と題す。懸幅にもあれども屏風に多く、南画家の筆に多き所なり。
俵屋宗達筆屏風一雙(東京帝室博物館所蔵並説田彦助氏大岡力氏所蔵)、緒方光琳筆屏風(某氏所蔵)、土佐光起筆屏風(某氏所蔵)、石田幽汀筆屏風(京都三時智恩院所蔵)、酒井抱一絵巻(東京帝室博物館所蔵)
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
前者(四季花鳥)と同じであるが、鳥を描かず、四季の花物のみを画いたもの、宗達、光琳、抱一等に多く四条円山派の人々にも少くない。
其例
尾形光琳筆 『光琳四季花卉絵巻』 津軽伯爵家蔵
白牡丹、桜草、葵、燕子花、沢潟、水葵、靫草、紫陽花、母子草、朱蘭、百合、八重葎、芥子、黄蜀葵、鴨跖草、胡蝶花、薊、菊、萩、芙蓉、水仙等
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)