琴高仙人
きんこうせんにん
画題
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解説
(分類:仙人)
- ⇒仙人
画題辞典
琴高仙人は趙の人、宋の康王に仕ふ、涓彭の術を行い、冀州涿郡の間に浮遊すること二百余年。後涿水に入りて龍子を取らんとす、諸弟子と期し某日某処に帰来せんと約す、諸弟子其日を以て斎潔して水傍に祀を設けて待つ。果して琴高、鯉に乗りて来る、観るもの一万余人なり、琴高留る一月にして復水に入る、その大鯉に乗ぜる図は屡々画かるる所なり。緒方光琳、狩野常信及円山応挙等の画く所あり、近くは橋本雅邦画く所あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
支那の仙人、その鯉に乗つた図は、古来屡々画かれてゐる、『列仙全伝』巻一に曰く
琴高、趙人、能鼓琴、為宋王舎人、行涓彭之術、浮遊冀州涿郡間二百余年、後入涿水、取竜子、与諸弟子期、某日当返、諸弟子曰斎潔、待于水傍設祀、高、果乗鯉而来、観者万余人、留一月復入水去。
琴高仙人を描いた作少くない二三を挙ぐ。
狩野元信筆 双軒庵旧蔵
尾形光琳筆 光琳図譜所蔵
橋本関雪筆 秋田本郷家蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)