雲中白鶴
うんちゅうはくかく
画題
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解説
画題辞典
世説に「公孫度、邴原を目すらく、所謂雲中の白鶴なり、燕雀の網の能く羅する所にあらず」と、気宇の高邁をいうなり。随って之を形に顕わして雲中の白鶴図を作ること行わる。
明治三十三年の日本絵馬協会に出品せし菱田春草が「雲中放鶴」は無線描法の魁として最も世に注意されたるものなり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
つる「鶴」の項を見よ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
雲中白鶴は高潔の士を指していふことであるが、これを象に現はして雲中に白鶴の飛翔する処を描く、出処は『世説』に
公孫度目邴原、所謂雲中白鶴、非燕雀之網所能羅也
又、『劉孝標目劉敲、嬌々出塵如雲中白鶴』からも出てゐる。
菱田春草にこれを寓した『雲中放鶴図』があり明治三十三年の絵画協会に出品した
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)