曼珠沙華
まんじゅしゃげ
画題
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解説
東洋画題綜覧
山野や堤防、墓地などに多く自生する多年生の草本で、地下に水仙に似た鱗茎があり外皮は黒い、秋の初めごろ一尺内外の花茎を抽いて紅花を開く、一茎数輪、一輪は六片で雌雄蕊が長く花の外に出てゐる、花がすんで、冬の初め頃から水仙のやうな細い葉を出して三月頃枯れてしまう、かく、花のある時には葉無く、葉のある時には花がないので、『葉見ず花見ず』といふ異名があり、また、秋の彼岸頃に花が咲くので、彼岸花とも呼ばれてゐる。
曼珠沙華を画いた作には、川端竜子筆『狐の径』があり、小林三季筆『浜路とその生霊』には背景にこれを画き、なほ増原宗一の作にはこれを画いたものが少くない。
曼珠沙華蘭にたぐひて狐啼く 蕪村
この頃の西日冷たし曼珠沙華 蓼太
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)