東海道
とうかいどう
画題
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解説
⇒東海道五十三次をもみよ。
画題辞典
東海道というは、地方の名称としては、本邦中部太平洋に面する地、伊賀国以下十四国をいう、街道の称呼としては鎌倉時代に於ては鎌倉より京都まで六十二次、江戸時代に於ては江戸より京都まで五十三次の路程をいう、往還の繁かりし所とて、自然その間の名所なども弘く人に知られ、名所画風景画の材料ともなる、
菱川師宣が各宿駅の状態と風俗を画きし絵巻秋元子爵の旧蔵にあり、途上の名所を谷文晁が画きしもの細川侯爵所蔵にあり、幕末に出でたる名所画家歌川廣重が画く所に於ては、その種類も四五にして足らず、版画ともなりて弘く世に流布す。
(『画題辞典』斎藤隆三)