観器
かんき
画題
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解説
画題辞典
観器は荀子に記せられたる孔子訓戒の故事なり。荀子に曰く「孔子観於魯桓公之廟、有欹器焉。孔子問於守廟者曰、此為何器。守廟者曰、此蓋為宥坐之器。孔子曰、吾聞宥坐之器者、虚則欹、中則正、滿則覆。孔子顧謂弟子曰、注水焉。弟子挹水而注之、中而正、満而覆、虚而欹。孔子喟然而嘆曰、吁、悪有満而不覆者哉。子路曰、敢問持満有道乎。孔子曰、聡明聖知守之以愚、功被天下守之以譲、勇力撫世守之以怯、富有四海守之以謙。此所謂挹而損之之道也。」云々。明人大方観の図する所知らる。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)