一品大夫
いっぽんたいふ
画題
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解説
画題辞典
謎話画題の一なり、松鶴の図をいう。一品は鶴、大夫は松を表わすなり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
松樹に丹頂を画く、一品は支那に於ける文官の位で、此の位のものゝ装束には鶴が織出してあるので、一品即ち鶴を意味し、大夫は、昔秦始皇帝、松に大夫の位を授けたといふ故事から来ている。「松」の項を見よ(五大夫)
松に鶴は、松鶴図としても画かるゝ処極めて多く枚挙に遑もない。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
松に鶴を配した謎語画題である、一品は鶴のこと、(つる「鶴」の項を見よ)大夫は松のこと、後(五大夫)に出づ。
南画家の能く画くところである。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)