とまり山
総合
翌朝早く狩りをするために、山中に宿ること。《季・春》
*西園寺鷹百首〔14C後~15C前か〕「とまり山かりに出ぬと人も見よ朝夕たてぬ宿のけぶりを」
*定家鷹三百首〔1539〕冬「泊山冬の夜すがら枕より跡にもつなぐ犬の鈴音」
*俳諧・増山の井〔1663〕二月「ききすへ鳥 鳴鳥狩、とまりがり、とまり山、朝鷹、すずこさす、かり場の雉に声をむすべば春也」
ジャパンナレッジプラス日本国語大辞典http://www.jkn21.com/stdsearch/displaymain
また、「とまり」という古語には
①最後まで連れ添うこと。また、その人。本妻。②最後。果て。
という意味もあり、「とまり山」に権八と小紫の恋慕う気持ちが掛詞になっていると考えられる。