修羅道
しゅらどう
画題
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解説
画題辞典
修羅道は仏教にて六趣又六道の一にて、衆相山中又は大海の底にありて天趣鬼畜が三十三天と戦う凄惨悲痛の世界なり、されば剣戟相交へて互に血を流し殺戮する戦争場を此世からなる修羅道とはいうなり。
下村観山筆長巻(原富太郎氏所蔵)
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
修羅は梵語阿修羅の略、修羅道とは修羅世界を六道の一として名づけたもの、これを修羅界ともいふ、元来修羅族は猜忌嫉妬の心熾で不善の戯楽を好み常に闘争をのみ事とするので、干戈兵馬を交へ、殺戮を恣にする戦場の如きを修羅場といふ、又修羅は性、憍慢で執着の念張く、ために種々教化せらるゝも心動かず、故にこれを修羅の妄執といふ。 (仏教辞林)
あしゅら「阿修羅」を見よ。
下村観山筆 『修羅道長巻』 横浜原氏蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)