釈迦三尊
しゃかさんそん
画題
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解説
画題辞典
釈迦三尊は釈尊を本尊とし、之に普賢文殊の両菩陸を脇侍として添へたるものにして、古来信仰の対象として画かるる所多し、
東京帝室博物館所蔵に鎌倉時代のもの一点、明画二点あり、各地大寺の所蔵にして国宝たるもの左の如し。
京都禅林寺所蔵一点(狩野元信筆)、
京都東福寺所蔵三幅一点(伝呉道子筆)、
京都二尊院所蔵三幅一点(筆者不明)、
近江長命寺所蔵一点(同)、
近江来迎寺所蔵一点(同)、
近江宝巌寺所蔵一点(同)、
播磨斑鳩寺所蔵一点(同)、
播摩太山寺所蔵一点(同)、
播摩大覺寺所蔵一点(同)、
阿波立江寺所蔵一点(同)、
鎌倉建長寺所蔵一点(同)、
武蔵法恩寺所蔵一点(同)、
久留米梅林寺所蔵一点(同)、
備中頼久寺所蔵一点(同)
其他名品として、 狩野正信筆(京都大徳寺所蔵)、
相阿弥筆(同)、
明兆筆釈迦三尊三十祖像(京都鹿王院所蔵国宝)
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
釈迦三尊とは釈迦を本尊とし、これに普賢、文殊の両菩薩を脇侍として画く、古来信仰の対照として最も洽く行はるゝもの、従つて其の作例も極めて多い。
伝呉道子筆 三幅対 国宝 京都東福寺蔵
狩野元信筆 一幅 同 京都禅林寺蔵
筆者不明 三幅対 同 京都ニ尊院蔵
同 一点 同 近江長命寺蔵
同 鎌倉建長寺蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)