広成子
こうせいし
画題
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解説
画題辞典
支那上古の仙人なり。軒輊氏の時代に倥洞山の石室に隠れて世を避く。黄帝尋ね来りて、之に仙になるの法を問う。答えて曰く、道の奥に窃々冥々、道の極は昏々黙々、視るなく聴くなく、心を清く静にし体を労せず心を揺がすなくんば、千百年老衰する所なしという。その黄帝と会するの図は屡々試みらる所也。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
広成子は支那古代の仙人、崆峒山の石窟に隠る、黄帝これを訪うて至道の要を問ふこと有名である。こうてい「黄帝」の項参照。
広成子、軒轅時人、隠居崆峒山石室中、黄帝造焉、問以至道之要、答曰至道之精、窃窃冥冥、至道之極昏昏黙黙、無視無聴抱神以静形将自正、必静必清毋労爾形毋揺爾精毋俾爾思慮営営乃可長生、慎内閉外多智多敗、我守其一而処其和故千二百年未嘗衰老。 (列仙全伝巻一)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)