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ひのき


画題

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解説

東洋画題綜覧

桧は松柏科の常緑植物で、その大なるものは幹廻り三丈、高さ三十間に達し、齢は千年に至るものがある、漢名扁柏と呼び桧は群生を好むの意、山林にあつて風の為め樹皮相摩擦し熱を起し、火を発することあるより『火の木』といひ神聖視せられて来た、神社仏閣をはじめ家屋等に此の材の用ひらるゝのは、唯に良材といふばかりでなくかうした意味も手伝つてゐるやうである。

桧、人ぢかからぬものなれば、みつ葉、よつ葉の殿づくりもをかし、五月に雨の声まねぶらんもをかし  (枕草子)

桧の画かれた作

狩野永徳筆  『桧屏風』   東京帝室博物館蔵

尾形光琳筆  『桧屏風』   光琳図譜所載

酒井抱一筆  『桧啄木鳥』  帝室御物

狩野常信筆  『桧白鷺図』  横浜原家蔵

円山応挙筆  『桧鶴図』   川崎男爵家蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)