杜牧
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とぼく
画題
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解説
東洋画題綜覧
唐代の人、字は牧之、樊川と号す、京兆府万年県の人、祖父杜佑は徳宗、憲宗時代の名臣、父杜従郁は秘書丞である、社牧文宗太和二年、進士に及第し、賢良方正に挙げられ、其後弘文館校書郎、江西団練府巡官、淮南節度府掌書記等に歴任し、監察御史に擢でられ、湖州刺史たり、牧、気節があり、其詩情豪邁、晩唐諸詩人中に傑出す、故に人呼んで小杜といひ、杜甫と区別した、其文多く経世の時務に適切なるもの多く、其著を『樊川文集』といひ、その中の『阿房宮賦』最も有名であり、また『楓林停車』の七言絶句が人口に膾炙せられてゐる。曰く
遠上寒山石径斜、白雲生処有人家、停車坐愛楓林晩、霜葉紅於二月花。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)