たまとりじし
唐獅子の一の形、毬を獅子に配した図、中山高陽の『画譚鶏肋』に曰く。
獅子図に毬を添ふ、毬を与へて翫ばしめ挑擲の猛気を減らさしむとぞ、閻立本が図には虎首熊身にして黄褐色なりしと。
玉取獅子は其例極めて多く最近では下村観山が久邇宮家御襖にこれを画いてゐる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
しし「獅子」の項を見よ。