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謡い物の歴史 3/4
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=総合= == 歌舞劇としての能の母胎 == <p>当初の謡い物は、能とは別に作られたものが多い。能の大成期には、季節ごとの<ruby><rb>祝言</rb><rp>(</rp><rt>しゅうげん</rt><rp>)</rp></ruby>の謡など、場に合った<ruby><rb>縁起物</rb><rp>(</rp><rt>えんぎもの</rt><rp>)</rp></ruby>としての謡や、和歌的な言葉を<ruby><rb>綴</rb><rp>(</rp><rt>つづ</rt><rp>)</rp></ruby>った叙情的で美しいメロディを持つ謡、もののいわれや有名な物語を語った叙事的でリズムの面白い<ruby><rb>曲舞</rb><rp>(</rp><rt>くせまい</rt><rp>)</rp></ruby>謡など、上層階級の要望に応えるような謡い物が数多く生まれた。そして評判のよい謡い物からは、それを組み入れた舞台芸能としての能の曲が作られるようになる。</p> <p>能が<ruby><rb>歌舞劇</rb><rp>(</rp><rt>かぶげき</rt><rp>)</rp></ruby>などと呼ばれるのも、大成期に作られたそのような謡い物が能の本文のまとまった材料になり、前時代より<ruby><rb>韻文</rb><rp>(</rp><rt>いんぶん</rt><rp>)</rp></ruby>的な詞章が増えたことが大きく関係している。</p> ---- * [[序]] * [[成立期]] * [[成立期以前(狭義の能の起源と呼びうる広義の能)]] * [[大成期(南北朝時代~室町時代初期)]] * [[謡い物の歴史 1/4]] * [[謡い物の歴史 2/4]] * [[謡い物の歴史 3/4]] * [[謡い物の歴史 4/4]] * [[謡の歴史]] [[category:能狂言|うたいもの]]
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