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すっぽん


画題

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解説

東洋画題綜覧

鼈はすつぼん科に属する爬虫類で頭部吻端は細長く著しく尖り、外鼻孔は吻端に近く位し隔膜で両孔に分れ、背面は一様に淡暗青灰色、僅に両顎、喉及頸部等表面に白色又は淡灰色の斑紋が存在する外黒色の線が側面にある、腹は淡黄色、尾は短く、前後両肢に二三爪を有し、内側の指趾のみ存在する、背甲は円形で、中央線やゝ隆起して堅いが、他は柔軟なる皮膚を以て被はれ、肬状の瘤起多く、周縁は柔かである、腹甲は白色で淡黒色の斑紋があり、五六月の頃に三十から六十個程の卵を産む、卵はニケ月を経て孵化する、本邦では南部の河川に多い。  (動物図鑑)

鼈を画いたものには、故頼母木桂吉氏旧蔵に渡辺崋山の双幅があり、一は腹這ひ、一は仰向けになつてゐる面白いものがあり、現代の作にも二三ある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)