珠鶏

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ほろほろちょう


画題

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解説

東洋画題綜覧

の一種、その全身に小さい真珠のやうな白斑があるので此の名がある、羽色からいうと真珠色と蒼色と白色との三種がある、もとは西部アフリカの原産であるが、遠い昔既にローマ時代に飼養された形跡があり希臘でも飼養したといふ、だがその飼養が隆盛を極めたのは中世紀の頃、葡萄牙の探検家が此の鳥を欧洲に齎らし帰つてからで、今日では全く飼鳥化してしまつた、蒼色といふのは紫紺色に白点を散布し、真珠色といふのはやゝその色淡く彩虹色を帯びた上に白い小さい斑があり白色種といふのは、名の通り白色、頭には小さい肉冠があり嘴の下方咽喉にかけて赤い肉垂がある、時に高処に飛ぶこともあるといふ。

小杉放庵筆  『ほろほろ鳥』  昭和十二年個展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)