搗練図

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とうれんのず


画題

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解説

東洋画題綜覧

搗練図は唐代に於ける風俗を写したもので十二人の婦女が、布を搗練してゐる所で、右に杵を以て布を搗く四人の婦を描き、中央には二女糸を繰る、侍女、団扇を以て控え、左には二女布を持ち、一女火熨斗をかけ、少女二人これに侍してゐる、米国ボストン博物館の珍蔵する処で、巻首に『宋徽宗摹張萱搗練図真跡、金章宗題、高江邨清吟堂秘蔵』と題してゐる、即ち張萱の真跡を徽宗皇帝が摸したもので、絵の上に天水摹張萱搗練図と徽宗一流の痩金体の文字で記してゐる、張萱は京兆の人『開元館画直、鞍馬屏障、宮苑士女名冠一時、花蹊竹樹黙綴皆極妍巧尤長写於写嬰児画婦女朱暈耳根為別』と『画史彙伝』に記してゐる、大英博物館に襲蔵する女史箴図と共に唐代美人画の双壁と称せられてゐる。  (東洋芸術名品綜覧)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)