年中行事絵巻

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ねんじゅうぎょうじえまき


画題

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解説

東洋画題綜覧

年中行事絵巻は、もと六十巻あつたのであるが現存するものは二十巻である、絵は刑部大輔土佐光長の筆と伝へられ、詞書は飛鳥井雅経といふ、『本朝画図品目』には『年中行事画巻、土佐家伝云凡六十巻今所存二十巻余、画、刑部大輔光長、詞書雅経卿』とある、なほ筆者光長説及詞書の雅経に就いては異論もあるが論拠区々として定らかでない、内容に就いては現存粉本目録に

大饗、朝覲行幸二巻、臨時客中宮大饗、踏歌、五節、賭弓、鶏合、内宴、蹴鞠、献菖浦、射礼、弓場初、叙位、左右近衛射、看駄政、印地打(末在神神)、斎院、御禊二巻、稲荷祭、城南神祭、鎮魂祭、平野祭、六月祓、関白賀茂詣、神事(近江四宮祭と云)、神祭(春日若宮祭と云)、神事(未詳)、行幸(未詳)、御灯、御斎会内論議、加持香水灌仏、真言院御修法、仁王会、仏寺(未詳)三巻、綾綺殿舞楽残欠

と、いま東京帝室博物館に蔵せられてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)