山閑人交來

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三閑人交來(-1882)

狂歌師、戯作者。通称武田孝吉また勝次郎。父は木挽町芝居茶屋金三郎。四世小柳の門に入り珍紛館高麗と号し、芝居の故実に通じ、書は勘亭流中興の祖と称せられたが、交來、父業を継ぎまた同じく勘亭流をよくし、芝居が猿若町に移動後も芝居茶屋武田屋を経営し、後十年根岸に隠遁し、宮城玄魚(みやぎげんぎょ)の門に入り筆耕を業とし師と並称せられた。戯作としては『浪輝黄金鯱』(慶応三年)の合作、その他芝居の筋書等の著作がある。明治十五年十月二十二日歿。


〈引用文献〉                                                                     

『日本人名大事典(新撰大人名辞典)第三巻』 下中邦彦 平凡社 1979年