初代岩井紫若

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しょだいいわいしじゃく

岩井半四郎(七代目) いわいはんしろう

文化一年(1840)生誕~弘化二年(1845)四月一日没 享年42歳


幼名=岩井小紫(初代)

初名=岩井松之助(初代)

前名=岩井紫若


【略歴】

文化一年、五代目岩井半四郎の次男小紫として生まれる。はじめ岩井松之助を名乗り、三年十一月江戸中村座「睦花雪陸奥」に子役女童八千代として初舞台。十一年三月、市村座にて「隅田川花御所染」に梅若丸と岩こしの二役を演じ、この頃から娘方になる。

文政三年(1820年)、父と共に上方巡業。五年に江戸に戻り、岩井紫若と改める。

弘化元年(1844年)七代目半四郎を襲名し、二年以前よりの病が重くなり四月一日死去。

顔が良く女方としては美しく、若衆役てして美男子であった。芸風は祖父の形を継ぎ、世話物が得意で「紫若半四郎」と称された。著書に『江戸紫訥子頭巾』(文政6年)『狂言袴五ツ紋尽』(文政11年)がある。



参考文献

『新訂増補 歌舞伎人名辞典』野島寿三郎編 日外アソシエーツ 平成14年