まるりゅう
竜を円形の中に纒めて多く水墨にて画く、古来天井絵などに画かれた竜の一つの描法で狩野家の人々などの作に多い、蟠竜ともいふ、京都大徳寺山門には長谷川等伯の作あり、同法堂、妙心寺法堂、泉涌寺仏殿には狩野探幽の作があり、日光東照宮拝殿の丸竜も有名である、近くは大正博覧会の美術館には橋本雅邦がこれを描いた。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)