どうしゃくが
道釈人物画のこと、道は道教、釈は釈氏で出山の釈迦、維摩居士、達磨、臨済のやうな人物を信仰画とせずに画いたもの、又蝦蟇鉄拐、寒山拾得、張果老、琴高、黄初平、東方朔といふやうな道術を得たものや、仙人などを描く、我が室町時代の初期、禅僧などが好んで画いた人物画のことである。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)