ちうこうそうぜん
謎語画題の一なり、葵及萱草を図せるものに題す。
(『画題辞典』斎藤隆三)
葵」萱草」とを画く、萱草は百合科の植物、葵は宋の程槃が名花三十客を撰び、日に従つて花は廻るといふ意味から、忠客と呼び、忠の象徴としたことにより、又萱草はその母の齢を忘るゝほど長寿を祈るといふことから、わすれ草といひ、母を称して萱堂といふ孝に象るもの。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)