阿弥陀如来

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あみだにょらい


画題

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解説

画題辞典

阿弥陀如来は諸仏の一なり、略して単に弥陀という。西方極樂世界の教主にして、我国にありては真宗浄土宗など他力宗門の本尊である。印度支那西蔵暹羅等にも信仰するもの多し、この仏光明無量十方を照らし障碍あるなし、故に阿弥陀というという。信仰の対照として画かれたるものは其数極めて多しと雖も、鑑賞芸術としては取扱われず、古来画かるゝものの勝れたるものにして国宝に指定されたるもの少なからず。

近江西教寺所蔵二幅     播摩一乗寺所蔵一幅

相模報身寺所蔵一幅     東京帝室博物館所蔵一幅

尚、「阿弥陀三尊」「山越阿弥陀」「阿弥陀三尊来迎」等参照すべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

如来は、仏に十種の名号あるその一で、真如より来生する義、如来の相好は、仏の身体端正殊妙にして醜陋ならず、これを称して三十二相八十種好といふ。なほ『阿弥陀』の項を見よ。

阿弥陀如来を画いた国宝は左の通り。

近江西教寺蔵  二幅      

播磨一乗寺蔵

相模報身寺蔵        

東京帝室博物館蔵

雲中阿弥陀(伝金岡筆)  井上侯爵家所蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)