西方四菩薩

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さいほうしぼさつ


画題

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解説

東洋画題綜覧

金剛界羯磨会三十七尊のうち無量寿如来(阿弥陀)に属する四菩薩、曼荼羅の中央及東南西北の五つの大月輪があつて、其の西方の月輪の内である中台を無量寿如来とし、その如来の前、右、左、後の菩薩で、前のを金剛法菩薩といひ、右なるを金剛利菩薩、左を金剛因菩薩、後を金剛語菩薩といふ、此の法利因語とは此四菩薩の主どる四曼荼羅の中の法曼荼羅の法門に就いて名け、即ち無量寿如来は大日如来の智慧門説法の徳から生じ、四菩薩は此の智慧門の上に有する四徳によつて名を得た、其法とは衆生を成仏せしめる仏法の体で大日如来の離障清浄の徳、此徳より金剛法菩薩を生じ、利とは衆生の繋縛を断ずる智慧にして、大日如来の断習気の徳、此徳より金剛利菩薩を生じ、因とは衆生の為に説法すべき因徳にして大日如来の転法論の徳、此徳より金剛因菩薩を生じ、語とは正に衆生の為に説法する徳にして、大日如来の離言無説の徳、此徳より金剛語菩薩を生ずる、其の形像は法菩薩は肉色にして右手に一蓮華を持ち、利菩薩は金色で左手に花を持ち、花の上に篋があり右手には剣を持つ因菩薩は肉色で左手は拳、右手は輪を持ち、語菩薩は肉色で如来の舌を持つてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)