藐姑射神人
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はこやしんじん
画題
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解説
画題辞典
荘子逍遥遊に在る。藐姑射の山の神人なり。肌膚米雪の如く淖約処子の如し。五穀を食せず。風を吸ひ露を飲み雲氣に乗じ飛龍に御して四海の外に遊ぶといふ。近くは吉川霊華「藐姑射処子」と題して之を描けるものあり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
藐姑射は支那で仙人の住むといふ想像の山こゝに神人あること、荘子逍遥遊篇に出てゐる、姑射山、椿嶺は共に此の山の名である。
藐姑射之山、有神人居焉、肌膚若氷雪、淖約若処子、不食五穀吸風飲露、乗雲気而遊乎四海之外、其神凝、使物不疵癘而年穀熟。 (荘子逍遥遊篇)
また『列子』第三に曰く
藐姑射山在海河洲中、山上有神人焉、吸風飲露、不食五穀、心如淵泉、形如処女、不偎不愛、仙聖為之臣不畏不怒、原愨為之使不旋不恵、而物自足、不聴不歛、而已無愆、陰陽常調、日月常明、四時常明、四時常若、風雨常均、字育常時、年穀常豊、而土無札傷、人無夭悪、物無疵癘、鬼無霊響焉。
これを画いたものに吉川霊華筆『藐姑射処子』(金鈴社展覧会出品)がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)