藍菜和

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らんさいわ


画題

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解説

画題辞典

藍菜和は八仙の一人なり、何處のものなるやを知らず、常に破衣を着し、六銙ある黒木闊三寸の腰帯を着け、一足靴を穿ち一足穿たず、夏は即ち綿袍を着し、冬は裸体雪中に行きて尚ほ汗を流す、市に至りてに縄を受け、叉三尺の拍子木を持ち之を打ちて歌ふ、其態狂の如くして狂にあらず、錢を得れば之を縄に通じて曳く。縄断ちて錢落つるも顧みず、又多く得るあれば悉く之を貧困に頒つ、天下を周遊し頭髪班白となる、然るに再び熟視すれば頭髪復古の如しといふ、或時海楼に飲み、笙簫を聴き、忽然として鶴に乗じて上天ず。その時、後に衣帯縄錢拍子木を残せりといふ、古来屡々画かるゝ所なり。

(『画題辞典』斎藤隆三)