芳野
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よしの
画題
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解説
東洋画題綜覧
能の曲名、紀貫之が吉野山で子守明神に逢ひ奉つたことを作つたもの、前シテ老翁、ツレ樵夫、後シテ子守明神、ワキ紀貫之、処は大和である。一節を引く
「実に奥深き三吉野の、花の下道踏み分けて山のあなたのしるベせよ、「しるべとも、いづく岩根の松の葉の、白きは雲か花の雪の、幾代積りて年浪の、帰る方を御覧ぜよ、「帰るやいづく三吉野の、吉野の奥のしるべとて、「行かんとすれば花盛り、「咲き埋れて、「吉野山、「出でつる道だに見えねども、去年のしをりをしるべにて、花を分けつゝくゞりつゝさながら雲にこもりの、神代とて失せにけり、神代とて失せにけるとかや。(下略)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)