県守
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あがたもり
画題
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解説
前賢故実
笠臣の祖。勇猛果敢で力が強い。仁徳帝朝、吉備中国の川島河に大きな虯がいて民を苦しめていた。県守は、三つの瓠を用意して淵に臨んで「汝に告げる。今、ここで三つの瓠を河に投げ込む。もし汝が瓠を沈めることができたら汝を許す。沈めることができなかったら汝を殺す。」と言った。すると、大虯は鹿に化けて八方手を尽くしても瓠を沈めなかった。県守は剣を抜出し河に飛込んで大虯を斬り殺した。さらに小虯を求める。怖くて水底の岩穴に隠れている小虯を探し出して殺した。そのとき、河の水はすべて血に変わった。それでそこを名付けて「県守淵」という。
(『前賢故実』)