牧童
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ぼくどう
画題
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解説
画題辞典
童子の牛馬(主として牛)を飼ひ使ふことて、詩にも「牧童寒笛倚牛吹」などあり、太平の姿として、和漢共に之を画題とす、随つて古今の作品甚だ多きが中にも、夏珪筆(黒田侯爵所蔵)☆☆筆(郷男爵所蔵)伝周文筆双幅(某氏所蔵)小粟宗丹筆(秋元子爵奮蔵)など知らる、明治初年に狩野芳崖が此図を利して照應の法を試み、理法を以て構図を解釈せんとせるは有名なることなり。その図数種あり、其他橋本雅邦横山大観菱田春草等皆図あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
牛馬を牧する童児、和漢共によく画かる、多く牛の背に跨り、笠を背に笛を吹いたりする処を画く、牧童吹笛など好個の画題である。
馬麟筆 『柳堤牧童』 川崎男爵家旧蔵
戴高筆 『騎牛牧童』 郷男爵家旧蔵
雪舟筆 『釈迦牧童』 因州池田侯爵家旧蔵
芳崖筆 『放牛牧童』 神戸田村氏旧蔵
なほ、うし「牛」の項を参照。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)