源氏香
ナビゲーションに移動
検索に移動
げんじこう
画題
画像(Open)
解説
- ⇒源氏物語
東洋画題綜覧
組香の一つで、中古十組の一式である、香五種を一種五包づゝ通計二十五包を打混じ、その中五包を取つて焚き二十包は炷かずに置く、扨て開いた香五包を名乗紙の上に印すのであるがこれは、若し同種なく異種のみである場合は縦の五線であるが同種の時は、これを繋ぐに横線を以てする、即ち同様のものばかりで異種のない場合、五条の縦の線の時は「箒木」であり、全部同種の時は五本の縦線の上に横に一線を打つて全部を繋ぐ、これが「手習」である、一と二のみ同種の時は一と二の上に横線を以て繋ぎ、他の三種は縦横三条となるこれが「空蝉」で、一と四が同じ時は先づ上に此の二種を繋ぎ二三五の三種亦同じ時は上線の下に此の三種を横線で繋ぐ、これが「須磨」である、かくて、「桐壷」と「夢の浮橋」(夢浮橋)に図なく、他の五十二を図したものが、世にいふ源氏香で、模様としても面白く、よく行はる。 ―図参照―
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)