浜木綿

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はまゆう


画題

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解説

東洋画題綜覧

暖地の海岸に自生する石蒜科の常線草本、文殊蘭、浜万年青などの別名がある、茎の高さ四五尺に達し、芭蕉に似て狭い多数の葉を生じ夏葉の間から白色六弁の花を開く、盛な時は浜に一面白木綿を敷いたやうだとて浜木綿といふ、古来和歌等に詠ぜらるゝもの極めて多い。

み熊野の浦の浜木綿百重なす心は念へど直に逢はぬかも  柿本人麿

浜木綿を画いた作

山口八九子筆  第三回帝展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)