水神
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すいじん
画題
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解説
画題辞典
水神は水を司る神にして、甘雨を降らし霖雨を止むるものと伝へらる、大和丹生の神は即ち是れなりと称せらるゝも、其の他種々附会さるゝ所も少しとせず、
水戸徳川侯爵旧蔵に秋月の筆あり、海老を背にして珠を捧げて水中に立てる裸体像なり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
水を司る神、我が国では『神代紀』に伊弉冊尊、其の神退りまさむとする時に『即ち水神罔象女及び土神埴山姫を生み』云々とあつて大和の丹生明神は即ちこの神を祀ると伝へられ、支那では『史記』の始皇紀に『水神不可見』の文字があり、『漢書』王尊伝には
投沈白馬祀水神河伯云々請以身填金堤。
とある。
絵画に現はれたものとしては、水戸徳川家の旧蔵に秋月の作がある、半裸で腰衣をつけ海老を背にし双手に宝玉を捧げ水中に立つてゐる像である。此の像の出所は明かでない。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)