桑鳲

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いかる


画題

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解説

東洋画題綜覧

雀科の小禽、斑鳩、蝋嘴、鳥鵤などゝ書き、方言では『まめどり』『まめまはし』『まめうまし』それから啼く音が月日星と聞えるといふので三光鳥とも呼ばれてゐる、(但し三光鳥といふ鳥は別にある)、雀科の鳥では最大のもので、嘴極めて大きく円錐形で黄色を呈し、頭上、顔、及咽喉の前半は黒色で背色は淡灰褐色、翼の風切羽及尾羽は鋼鉄様光沢を帯びた真黒色で、翼の中央には顕著な白帯がある、下面喉以下は凡て背面と同色で稍淡く下尾筒は白色、脚は淡黄褐色を呈す、大さ翼長約一一〇粍、嘴峰二二粍、本種は我が国にのみ棲息し北海道、九州、四国、本州各地に見られる。  (動物図鑑)

その豆まはしと呼ばれるのは、その大きな嘴で豆を啄み巧みに柔かい両側面を砕き嚥下するので此の名があり、色彩が美しいので花鳥画に画かるゝもの少くない。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)